HSPは試練ではなくギフト*
HSPって面倒だな、と思うことはありませんか?
私はあります。毎日のように感じて生きてきました。(笑)
例えば、やることが沢山あると、まず多くの人が優先順位を付けると思うんですね。
でも、そこでHSPの人はさらに細かな点がとても気になるわけです。
・この発言をしたら、AさんはOKでもBさんの状況下だと〇〇だと捉えられてしまうかも…
・このメールを送らないと次に進めないんだけど、メンバー各自の状況を考えるとなかなか作成が進まない…
・優先順位を設計しすぎて、色んな状況を勘案しすぎて結果的に決められない
HSPは特にこのような状況になることも多いので、休憩時間は電池切れのようになっていたり、人と過ごすことが苦痛になってきたりします。
私自身も以前、メール一本作成するのに何度推敲するんだ!というほど書き直して、挙句結局下書きに保存。
いいや、後で送ろう、とやっているうちに次のメッセージが届いてしまった…などということがよくありました。
さすがにそんなことをずっと続けているわけにはいかないので、「メールは今後、6~7割の内容でいいから20分以内にとりあえず一度返す」と決めてやっていましたが、
送信した後で結局「あんな言い方でよかったのかな…」と考えたりして、直接話しにいって自分を安心させたりしていました( ;∀;)
ただ終わらせるべきタスクにだけ集中するのではなく、関わる人のコンディションにまでかなり細かな意識がいっていて、
それがいつの間にか自分事のように感じて疲れる、ということがよくあります。
もちろん、タスク自体に集中することでそれが少し和らぐこともありますが、
基本的には持って生まれた性質なので、意識しない限りは基本「人の気持ち察知センサー」がキラーンと出ていて、
共感したり、気持ちが分かり過ぎて前に進めなくなったりすることもあります。
そんな時、周りに相談すると一度は言われると思うんです。
・気にしすぎだよ。そんなのあなたしか気にしてないよ。
・もっとおおらかになった方がいいと思う。
あるいは、
・え、どういうこと?
なんていうのもあるかもしれません。(理解すらしてもらえない)
そう言われた時、皆、自分自身のことを否定すると思うんですね。
・あぁ、自分が神経質だからいけないんだ
・そっか、もっと流せるようにならないといけないんだ
・自分が変なんだ
でも、間違ってほしくないこと。
どちらかが変で、どちらかが正常などということは、世の中には本来存在しません。
また、相手にある能力が自分に無いことも普通だし、
自分にある能力を相手が持っていない、ということもあります。
HSPという気質は、ひとつの才能なのです。
時には思い込みなこともあるかもしれませんが、何かを深く考察できる自分を、否定しないでほしいのです。
その思慮深さがあるから、人の辛さを理解できたり、人の痛みを救えることもあるのですから。
HSPの繊細さというのはある意味とても日本人的で、あうんの呼吸や謙虚さといった日本人の美徳はこのような気質の人達がいたからこそだと思うのです。
繊細な分、辛いことも多いと思います。
人に気を遣ってしまってなかなか打ち解けられないとか、仕事に時間がかかってしまうとか、
ひとつのことが続かないとか。
でも何があっても、「小さなことを気にしない自分にならなければいけない」などと、自分を責める必要はどこにもありません。
自分がそのような気質に生まれてきたことにはきっと意味があって、それで救われる人やものがあるのだと自分を信じてほしいと思います。
HSPの人って、その時々の人の感情や状況には敏感でも、自分の功績とか過去にしてきた良いことに関しては、意外と気付いていなかったりもします。
でも、そんなあなたの周りにいてくれる人は、あなたに対して優しいまなざしを向けてくれていたりして、
あなたはふとそのことに気付いて、ああこれが自分の歩いてきた道なんだって、知るのだと思います。
なかなか難しいけど、本当の幸せっていうのは、自分のすべてを受け入れられることだと思います。
繊細なことを感じられるって、通じ合える人はもしかしたら少ないのかもしれないけど、その分他の人が気付かない視点を発信することもできます。
ある意味、すごくアーティスティックな一生を送る権利を与えられたっていうことなんじゃないか?とすら思います(*^^*)
おおらかになれない。そんな風に自分を責めながら毎日を送るよりも、いっそのこと自分が選んで生まれてきた気質を愛してしまったらどうでしょうか。